ホットペッパーから卒業した美容室がやっている3つのこと
最近、美容室のオーナーさんとお話する機会が立て続けにあって、気づいたことがあります。
ホットペッパーへの「もやもや」を抱えている人が、思っていた以上に多いということ。
「正直、もう辞めたい」と直接言葉にする方は少ないんです。でも、話しているうちに、本音が少しずつこぼれてくる。
「予約取れない時間枠ばかり埋まって、本当に来てほしい新規のお客様が予約できなくなってる」
「クーポンセットじゃないとメニューが組めないから、お客様から『分かりにくい』ってよく言われる」
「月3万円払い続けて、辞めた瞬間に何も残らないのって、本当にこのままでいいんだろうか」
こういう声を聞きながら、最近ご契約いただいた美容室のオーナーさんたちが、共通してやっていることが見えてきました。それが今日お話しする「3つのこと」です。
ちなみに私自身まだ19歳で、Razeを立ち上げてまだ数ヶ月の駆け出しです。でも、だからこそ「業界の当たり前」に疑問を持って、現場で見たことをそのまま書ける気がしています。
① 自分の「場所」を持つ
これは一番シンプルで、一番大事なことでした。
先日ご契約いただいた長崎の美容室のオーナーさんが、こう言ってくれたんです。
「ホームページがあるだけでも、価値がある気がしてる。お客様に見せる場所として、自分のお店の世界観を伝えられる場所として」
この言葉、すごく刺さりました。
ホットペッパーって、便利だけれど、お店の世界観は伝わりにくい。テンプレートの中で、写真の枚数も限られて、メニュー構成もクーポン形式に縛られる。「うちのお店の雰囲気、こうなんです」を100%表現するのは難しい。
でも、自分のホームページなら違います。色も、写真も、文章も、全部自分の言葉で決められる。お店に来てもらう前に、お客様が「ここに行ってみたい」と思える場所を、自分の手で作れる。
そして何より大事なのは、そのホームページは「資産」として残るということ。
ホットペッパーは「払い続けないと消える広告」。
自分のホームページは「払いながら育つ資産」。
同じ月3万円でも、5年後に手元に残るものが、まったく違います。
ホットペッパーを辞めた瞬間、お店の口コミも、写真も、予約履歴も、全部ホットペッパーの中に置いてくることになります。これって、よく考えるとちょっと怖い構造です。
「卒業」した美容室のオーナーさんたちは、まずこの「自分の場所を持つ」ことから始めていました。
② お客様との「直接の接点」を取り戻す
ふたつ目は、お客様とのつながり方です。
ホットペッパーで予約してもらうって、すごく便利ですよね。お客様も慣れているし、新規獲得にも強い。
ただ、よく考えると、お客様との「直接の関係」がポータル経由になっている状態でもあります。お店とお客様の間に、毎回ホットペッパーが挟まる。
佐世保で先日ご契約いただいたオーナーさんは、こう言っていました。
「予約システムは公式LINEで足りてる。だから新しいシステムは要らないんだけど、ホームページがあれば、お客様に直接お店の雰囲気を伝えられる。それが欲しい」
この方は、すでにLINEでの直接予約に切り替えていました。だから手数料2%も引かれないし、顧客データはお店に残るし、リピーターさんが定着しやすい。
新規はホットペッパー、リピートはLINE。こんな風に「使い分けている」美容室は、実はけっこう多いんです。
ホットペッパーを完全に切る必要はなくて、「依存度を下げる」のが、現実的な答え。これが2つ目に共通していました。
③ 次の集客チャネル「AI検索」を仕込む
ここからは、まだ多くの人が手をつけていない領域の話です。
みなさん、最近ChatGPTやGeminiで検索したことはありますか?
私の世代だと、Google検索よりも先にChatGPTで聞く人が増えています。「佐世保 美容室 おすすめ」「酵素ヘッドスパ 佐世保」みたいに、AIに聞いて答えをもらう。これが普通の感覚になりつつあります。
そして大事なのは、AI検索の結果には、ホットペッパーが出てこないことが多いということ。
AIは、ホットペッパーの中の情報よりも、お店の公式ホームページや、独自のコンテンツを参照しやすい構造になっています。だから、ホットペッパーだけに頼っていると、AI検索の世界では「お店が見えない」状態になりがちです。
東京や大阪では、すでに「AI検索対策(AIO)」を始めている美容室があります。佐世保・長崎では、まだほとんどありません。
つまり今は、佐世保で先に始めた美容室が圧倒的に有利な時期。
1年後、2年後にAI検索が当たり前になった時、すでに対策をしているお店だけが、AIに見つけてもらえる場所に立っています。
「卒業」した美容室は、ホットペッパーから抜け出すだけじゃなく、次の集客チャネルをすでに仕込んでいます。これが3つ目に共通していたことです。
長期で見たコストの違い
感覚論だけだとピンと来ないかもしれないので、実際の数字も並べてみます。
| ホットペッパー | 自社ホームページ(Raze基本プラン) | |
|---|---|---|
| 月額 | 約30,000円〜(プランによる) | 22,000円(税込) |
| 5年間の総額 | 約180万円 | 約132万円 |
| 予約手数料 | 売上の2% | なし |
| 5年後に残るもの | 退会したらゼロ | 5年分の資産・SEO評価・コンテンツ |
5年で見ると、コストの差は約50万円。さらに、退会時に手元に残るもののが大きく違います。
もちろん、ホットペッパーは新規獲得力が強いので、完全に切るのは現実的じゃありません。でも、「ずっと月30,000円を払い続ける」のと、「自分の資産にお金をかける」のは、長期で見るとまったく違う結果になります。
「卒業」は逃げではなく、経営判断
最後に伝えたいのは、これです。
ホットペッパーから「卒業」するというのは、ホットペッパーを敵視することでも、否定することでもありません。
便利な道具として、新規獲得のチャネルとして、使えるところは使う。でも、お店の「軸」をホットペッパーに置きっぱなしにしない。
軸を、自分のホームページに移す。お客様との関係を、LINEに移す。次の集客チャネルとしてAI検索を仕込む。
こういう動きを始めている美容室は、5年後、まったく違う場所に立っているはずです。
そう信じて、私も佐世保で動いています。