モダンな美容室の店内
2026.04.30 / 美容室経営

ホットペッパーから卒業した美容室がやっている3つのこと

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辻田 玲奈(Raze代表)
19歳・佐世保で美容サロン専門のWeb制作業を運営

最近、美容室のオーナーさんとお話する機会が立て続けにあって、気づいたことがあります。

ホットペッパーへの「もやもや」を抱えている人が、思っていた以上に多いということ。

「正直、もう辞めたい」と直接言葉にする方は少ないんです。でも、話しているうちに、本音が少しずつこぼれてくる。

「予約取れない時間枠ばかり埋まって、本当に来てほしい新規のお客様が予約できなくなってる」
「クーポンセットじゃないとメニューが組めないから、お客様から『分かりにくい』ってよく言われる」
「月3万円払い続けて、辞めた瞬間に何も残らないのって、本当にこのままでいいんだろうか」

こういう声を聞きながら、最近ご契約いただいた美容室のオーナーさんたちが、共通してやっていることが見えてきました。それが今日お話しする「3つのこと」です。

ちなみに私自身まだ19歳で、Razeを立ち上げてまだ数ヶ月の駆け出しです。でも、だからこそ「業界の当たり前」に疑問を持って、現場で見たことをそのまま書ける気がしています。

① 自分の「場所」を持つ

自分のスペース・パソコンとデスク

これは一番シンプルで、一番大事なことでした。

先日ご契約いただいた長崎の美容室のオーナーさんが、こう言ってくれたんです。

「ホームページがあるだけでも、価値がある気がしてる。お客様に見せる場所として、自分のお店の世界観を伝えられる場所として」

この言葉、すごく刺さりました。

ホットペッパーって、便利だけれど、お店の世界観は伝わりにくい。テンプレートの中で、写真の枚数も限られて、メニュー構成もクーポン形式に縛られる。「うちのお店の雰囲気、こうなんです」を100%表現するのは難しい。

でも、自分のホームページなら違います。色も、写真も、文章も、全部自分の言葉で決められる。お店に来てもらう前に、お客様が「ここに行ってみたい」と思える場所を、自分の手で作れる。

そして何より大事なのは、そのホームページは「資産」として残るということ。

ホットペッパーは「払い続けないと消える広告」。
自分のホームページは「払いながら育つ資産」。

同じ月3万円でも、5年後に手元に残るものが、まったく違います。

ホットペッパーを辞めた瞬間、お店の口コミも、写真も、予約履歴も、全部ホットペッパーの中に置いてくることになります。これって、よく考えるとちょっと怖い構造です。

「卒業」した美容室のオーナーさんたちは、まずこの「自分の場所を持つ」ことから始めていました。

② お客様との「直接の接点」を取り戻す

スマホを操作する手元

ふたつ目は、お客様とのつながり方です。

ホットペッパーで予約してもらうって、すごく便利ですよね。お客様も慣れているし、新規獲得にも強い。

ただ、よく考えると、お客様との「直接の関係」がポータル経由になっている状態でもあります。お店とお客様の間に、毎回ホットペッパーが挟まる。

佐世保で先日ご契約いただいたオーナーさんは、こう言っていました。

「予約システムは公式LINEで足りてる。だから新しいシステムは要らないんだけど、ホームページがあれば、お客様に直接お店の雰囲気を伝えられる。それが欲しい」

この方は、すでにLINEでの直接予約に切り替えていました。だから手数料2%も引かれないし、顧客データはお店に残るし、リピーターさんが定着しやすい。

新規はホットペッパー、リピートはLINE。こんな風に「使い分けている」美容室は、実はけっこう多いんです。

ホットペッパーを完全に切る必要はなくて、「依存度を下げる」のが、現実的な答え。これが2つ目に共通していました。

③ 次の集客チャネル「AI検索」を仕込む

AI・テクノロジーのイメージ

ここからは、まだ多くの人が手をつけていない領域の話です。

みなさん、最近ChatGPTやGeminiで検索したことはありますか?

私の世代だと、Google検索よりも先にChatGPTで聞く人が増えています。「佐世保 美容室 おすすめ」「酵素ヘッドスパ 佐世保」みたいに、AIに聞いて答えをもらう。これが普通の感覚になりつつあります。

そして大事なのは、AI検索の結果には、ホットペッパーが出てこないことが多いということ。

AIは、ホットペッパーの中の情報よりも、お店の公式ホームページや、独自のコンテンツを参照しやすい構造になっています。だから、ホットペッパーだけに頼っていると、AI検索の世界では「お店が見えない」状態になりがちです。

東京や大阪では、すでに「AI検索対策(AIO)」を始めている美容室があります。佐世保・長崎では、まだほとんどありません。

つまり今は、佐世保で先に始めた美容室が圧倒的に有利な時期。
1年後、2年後にAI検索が当たり前になった時、すでに対策をしているお店だけが、AIに見つけてもらえる場所に立っています。

「卒業」した美容室は、ホットペッパーから抜け出すだけじゃなく、次の集客チャネルをすでに仕込んでいます。これが3つ目に共通していたことです。

長期で見たコストの違い

感覚論だけだとピンと来ないかもしれないので、実際の数字も並べてみます。

ホットペッパー自社ホームページ(Raze基本プラン)
月額約30,000円〜(プランによる)22,000円(税込)
5年間の総額約180万円約132万円
予約手数料売上の2%なし
5年後に残るもの退会したらゼロ5年分の資産・SEO評価・コンテンツ

5年で見ると、コストの差は約50万円。さらに、退会時に手元に残るもののが大きく違います。

もちろん、ホットペッパーは新規獲得力が強いので、完全に切るのは現実的じゃありません。でも、「ずっと月30,000円を払い続ける」のと、「自分の資産にお金をかける」のは、長期で見るとまったく違う結果になります。

「卒業」は逃げではなく、経営判断

佐世保・港町の風景

最後に伝えたいのは、これです。

ホットペッパーから「卒業」するというのは、ホットペッパーを敵視することでも、否定することでもありません。

便利な道具として、新規獲得のチャネルとして、使えるところは使う。でも、お店の「軸」をホットペッパーに置きっぱなしにしない。

軸を、自分のホームページに移す。お客様との関係を、LINEに移す。次の集客チャネルとしてAI検索を仕込む。

こういう動きを始めている美容室は、5年後、まったく違う場所に立っているはずです。

そう信じて、私も佐世保で動いています。

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